「技能」「特定技能」「技人国」の違いとは?3つの在留資格を分かりやすく解説

外国人を雇用するときに、「技能」「特定技能」「技術・人文知識・国際業務(技人国)」という在留資格を目にすることがあります。

名前が似ているため、

「技能と特定技能は何が違うの?」
「料理人は技能?特定技能?」
「技人国との違いは?」

と迷われる方も多いのではないでしょうか。

今回は、3つの在留資格の違いを、できるだけ簡単に整理します。

在留資格「技能」とは?

「技能」は、外国特有の産業上の特殊な分野において、熟練した技能を必要とする仕事をするための在留資格です。

代表的な仕事として、外国料理の調理師、スポーツ指導者、航空機の操縦者、貴金属等の加工職人などがあります。

ポイントは、**本人がこれまでの経験を積み重ねることで身につけた「熟練した技能」**です。

そのため、「技術を使う仕事だから技能」というわけではありません。

対象となる仕事や、必要となる経験などについて、細かい要件があります。。

「技能」と「特定技能」は何が違う?

名前が似ているため混同されやすい2つですが、制度の目的が異なります。

技能は、外国特有の分野における「熟練した技能」を持つ外国人のための在留資格です。

一方、特定技能は、人手不足が深刻な特定の産業分野で、一定の技能を持つ外国人を受け入れるための在留資格です。

例えば、特定技能では、介護、建設、外食、農業など、法律等で定められた分野が対象となっています。

つまり、
«技能=外国特有の「熟練した技能」»
«特定技能=人手不足分野で必要とされる「一定の技能」»

と考えると分かりやすいでしょう。

なお、特定技能2号では「熟練した技能」が求められるなど、特定技能1号と2号でも要件が異なります。

「技能」と「技人国」は何が違う?

「技能」と「技術・人文知識・国際業務(技人国)」の違いは、どのような能力を仕事に活かすのかという点にあります。

「技能」は、主としてこれまでの経験の積み重ねによって身につけた熟練した技能を活かす仕事です。

一方、「技人国」は、大学等で学んだ専門的な知識や技術などを、実際の仕事に活かすことが基本となります。

例えば、

  • ITエンジニア
  • 設計
  • 通訳・翻訳
  • マーケティング
  • 営業

などが代表的です。

簡単にいうと、
«技能=経験によって身につけた「熟練した技能」»
«技人国=専門的な「知識・技術」を仕事に活かす»

というイメージです。

3つの在留資格を比較すると?

次に、「技能」と「技術・人文知識・国際業務(技人国)」の違いを見てみましょう。

「料理人だから技能」とは限りません

外国人雇用では、職種名だけで在留資格を判断しないことが大切です。

例えば「料理人」という仕事であっても、どのような業務を行うのか、本人にどのような経験があるのか、どの在留資格の要件を満たしているのかによって、判断が変わる場合があります。

また、「ホテル」「飲食店」「製造業」など、会社の業種だけで在留資格が決まるわけでもありません。

重要なのは、外国人が実際にどのような仕事をするのかということです。

まとめ

「技能」「特定技能」「技人国」は、名前が似ていますが、それぞれ目的や対象となる仕事が異なります。

大まかに整理すると、

技能
→ 外国特有の分野で、熟練した技能を活かして働く

特定技能
→ 人手不足分野で、一定の技能を活かして働く

技人国
→ 専門的な知識・技術などを活かして働く

という違いがあります。

ただし、実際にどの在留資格が該当するかは、職種名だけでは判断できません。

外国人の採用を検討されている場合は、本人の経歴だけでなく、会社の事業内容や実際の業務内容まで確認したうえで、適切な在留資格を検討することが大切です。